新年挨拶
2015年1月1日
世界各国の日蓮正宗法華講の皆さん、2015年・日興上人御生誕770年の新春、明けましておめでとうございます。
年頭に当たり、海外常駐の僧侶並びに世界各国の日蓮正宗法華講の御信徒と共に日興上人御生誕770年の新年を寿ぎ、更に世界平和と広布の一層の進展に向けて異体同心の精進を誓いあいたいと思います。
昨年、全世界の日蓮正宗僧俗は、総本山第六十八世御法主日如上人猊下の御指南のもと、「折伏貫徹の年」の意義を体して果敢な折伏を展開し、日本国内はもとより、海外においても多くの国において折伏誓願目標を達成いたしました。
今年は過去5年間の折伏の成果を以って日興上人御生誕770年記念大法要を慶祝申しあげ、同時に次なる目標・日蓮大聖人御聖誕800年法華講80万人体勢の構築に向けて、新たな一歩を踏み出すべき重要な年であります。
まずは日興上人御生誕770年記念法要を大成功に終わらせ、その勢いをもって次なる目標・法華講80万体勢の構築に向けて、力強いスタートを切って
いただきたいと思います。
さて、今年の年間方針は「達成・出陣の年」と定められました。
これを受けまして海外部として今年の年間実践テーマを以下の3項目に定めました。
1、勤行唱題で折伏推進
2、さそいあわせて御講参詣
3、登山参詣で人材育成
以上の3項目であります。
1の「勤行唱題で折伏推進」につきましては、勤行唱題は信心の基本であります。雑念を排し、真剣に勤行唱題を重ねる信力、行力をもって、まずは本年の折伏誓願目標を達成し、更に、日蓮大聖人御聖誕800年の法華講員80万体勢に向けて一層の折伏を推進していく、との意味であります。
2の「誘い合わせて御講参詣」につきましては、下種三宝尊への報恩の為、また僧侶より法門を学んでより堅固な信心を確立していくべく、皆で誘い合わせて御講に参詣していくことであります。
その機会に僧侶と御信徒、また御信徒同志が寺院に会し、信心活動について種々協議して、折伏の推進、講員の育成、登山の計画など、あらゆることを検討し、実のある活動を展開する機会としていただきたいと思います。
3の「登山参詣で人材育成」につきましては、登山は大きな功徳を積むための修行の絶好の機会であります。登山に参加することよって、一人一人の信心に確信が生まれ、堅固な信心を確立することができるのであります。
ですから登山の推進は、世界各国どの国にとっても重要な事項であり、特に、登山の経験のない人には、ぜひ登山に参加するよう誘ってあげていただきたいと思います。
以上の3項目を本年の実践テーマとして、各国ともにまたあらたなる精進を重ねていただきたいと思います。
日蓮大聖人様は「諸法実相抄」に
「末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり。日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人三人百人と次第に唱へつたふるなり」
(新編666)
と説かれています。
また日興上人は「日興遺誡置文」に
「仏法に値ふことにして、喩へを曇華のに仮り類を浮木の穴に比せん、尚以て足らざる者か。爰に我等宿縁深厚なるに依って幸ひに此の経に遇ひ奉ることを得」
(新編1883)
と説かれています。
私達は日蓮大聖人様との過去世からの宿縁深厚なるによって、今生に於て地涌の眷属として、妙法蓮華経の五字を受持し弘通しているのであります。
今日、私達が御法主日如上人猊下の御指南のもと正法広布のために折伏に励むのは、日蓮大聖人様から託された使命をはたしているのであります。
どうぞ、そのことを常に念頭において、日々信行に励み、正法広布に邁進して頂きたいと思います。
世界各国の正法を受持信行する皆さん、今年一年、僧俗力を合わせ、御法主上人猊下の御指南に沿い奉り、強盛なる信心を持って正法広布に向けて精進してまいりましょう。
皆様お一人お一人の御多幸と、各国の平和と正法広布の推進を心よりお祈りし、新年の挨拶といたします。
2015年1月1日
海外部長 漆畑行雄